少なからず
30年前、高校に行かず、自宅から自転車に乗って大宮競輪場へ。15歳の時に僕は競輪と出会った。ほとんどが40~50代の客層で若い人はそこにおらず。それでも昭和から平成に変わる頃の時代だから、雨の日なんかは僕と同世代の職人さんが先輩に連れられて競輪場に来ていた。少なからず活気がまだあった。
そして現在。いまでも僕が若手に分類される競輪場の客層。単純に皆が30歳、年を重ねただけ。たまに競輪場で若い人を見かければ、記者仲間の一人だったりする。平均年齢が団塊の世代くらいだから、もう野次を飛ばすようなこともなくなっており、ある意味で皆がおとなしい。活気がなくなっている。
それでも先日、東大宮駅周辺ですれ違った大学生(たぶん芝浦工大生)が「競輪って面白いんだよ。競馬なんかより奥が深いって言うか…」と一緒にいた友達に競輪の良さを力説していた。少なからず競輪に興味を持っている20代はいるようだ。
今は昔と違って学生でも、20歳を超えていれば三競オートの投票券が買える時代。本場に行かなくともインターネット投票で買えるご時世だ。競輪場ではまったく見かけない若い層だが、全国各地には「隠れギャンブラー」がたくさんいるに違いない。僕も30年前はその一人だったように。
そんな若手のギャンブラーに45歳の中年ギャンブラーからアドバイス。
テレビやネットでレースを見るより、競輪場や競馬場などのレース場で生の競走を見た方が迫力があって面白いです。ダメな走りをした奴(選手)には野次ってやれば良いんですよ。場内で食べる飲食物はコンビニ弁当と違って、人間味があって温かいし美味しい。専門紙は似たり寄ったりに見えるだろうが、意外に十人十色だ。自分に合った文体、印など、相性の良い新聞を探すのも面白いもんです。
是非インターネット投票のみのギャンブラーさんは本場へ行ってみてください。そして競輪場に行ったなら、まずはアオケイ新聞を買って見てください。今までとは違った発見が少なからず見つかると思います。
※冒頭の「高校に行かず」は、その日は学校に行かなかったという意味です。ちゃんと高校は卒業しております。
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