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　１０日から行われている松山Ｇ３もいよいよ最終日を残すのみ。Ｓ級決勝戦に乗った９選手のインタビューを紹介したい。

①菊池　岳仁…町田君との初対戦を楽しみにしていた。２人して決勝の舞台に立てて最高です。２日目に車輪を戻してから感じよく踏めている。毎日神山（雄一郎）さんにアドバイスをもらっているのも良い方向に出ていますね。ここまで来たら、自転車どうこうよりも自分の感覚を大事にしたいし、イジる箇所はほとんどない。Ｓ級初優勝がＧ３で出来たら最高だし、しっかり勝てるように狙います。

②久米　康平…７月にある地元記念は斡旋されていないし、その分、ここが僕にとっての地元記念だと思っている。菊池君と町田君がいてものすごいレースになりそうだけど、早めからペースが上がるスピードレースは大歓迎。単騎でやるよりはラインが出来た方がいいし、自分からタツさんを勧誘にいった（笑）。付いてもらえてよかったです。

③町田　太我…前検日からずっと菊池と走りたいと言っていたけど、いざ走ることになると、やりたくないなぁ～って思うようになってきた（笑）。菊池の準決を見ている時も『沈んじゃえ！』って心の中で叫んだし（笑）。ここを勝てば１１７期最速のＧ３覇者というのは分かっているし意識もするけど、まずは結果より内容重視のレース。変に構えず思い切り行きたい。

④吉永　好宏…町田君とは今まで２回連係していて２回ともワンツー。１回目は取手、２回目はこの間の地元戦だけど、どっちも俺が付きやすいように優しく行ってくれた。決勝は菊池君もいて激しくなりそうだし、俺のことなんて気にしている場合じゃないよね。これからの若手らしく、とことん力勝負してほしい。

⑤斉藤登志信…日に日に良くはなっているけど、年齢も年齢だし、次の日起きたら別の体になっている可能性もある（苦笑）。貴史君とはこれで今節３度目の連係。準決になってやっといいレースをしてくれたし、決勝も全て任せます。

⑥金子　幸央…意外かもしれないけどＧ３の決勝は５回くらい乗っている。だいぶ前の豊橋記念では吉沢純平さんを引っ張って優勝させたこともある。人の後ろもけっこう多くて、鈴木竜士とは相性抜群だった。練習仲間の隅田洋介さんが去年の青森Ｇ３で優勝しているし、自分も追い付くチャンスだと思って頑張りたい。菊池君とはＡ級時代に敵として何度も走っているけど、こうやって連係するのは初めてです。

⑦坂本　貴史…車番がモロ、アウェイですね（苦笑）。先行争いを捲っちゃえば？　と言われれば確かにそうなんですが、そればかり期待していると、いざというときに体が動かなくなる。自分も先行争いに参戦するくらいの気持ちで前々に攻めていきたい。中四国は久米君を間に入れて結束すると思ったし、そこだけちょっと意外でしたね。

⑧相川　永伍…Ｇ３の決勝は２０１５年の富山の１回だけ。もっと乗っていると思ったって？　いやいや、こんなもんですよ。自力で強かった時代も確かにあったけど、だいたいいつも準決で負けていた。地元の大宮記念や西武園記念も当時バリバリだった池田勇人とか藤田竜矢さんを引っ張っていた。決勝は関東結束で３番手。俺ごときじゃアシストしますと言ったところで何もできないし、離れて迷惑をかけないように追走に専念します。

⑨近藤　龍徳…ほんとなら二次予選６着（通過）で勝ち上がりの権利がなかったのに、岩本和也さんの失格で５着に繰り上がり。ラインの先輩が失格だし、助かったという表現は適切ではないけど、変な運はありますね。こういう時の俺は強いから期待してください！　決勝は久米君がお願いしますって頭を下げにきたけど、僕の方からお願いしますって感じで、すぐにＯＫサインを出した。連係は当然初めて。前に広島でしゃくられたことはある（笑）。自分は他地区には付かないとかそういうこだわりはないし、強くて魅力的な選手が空いていれば喜んでマークしますよ。

　注目は何と言っても町田太我ＶＳ菊池岳仁の同期対決だが、いつものスタイルを崩さないと言う町田に対して、菊池は狙いにいくと言い切ったが、いざレースになればライバル意識むき出しで激しくやり合ってしまいそう。狙いは久米康平の捲りと坂本貴史の捲りで、あとは菊池のハコで脚を溜められる『完全復活』金子幸央も面白そう。